レベルが違いすぎて

小説|ゼロからデザイン:完全初心者から始めるデザイナーへの道
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ヤバい……まるで分らない……

ソフトの扱い方もままならないまま、講座が進んでいく。やっているときはなんとなくわかった気でいるのだが、家に帰って与えられた課題をやろうとすると、何度も手が止まった。そしてそのたびに調べ、思うようにできない苦痛な時間だけが過ぎていく。

ようやく、課題を提出しようという段階になって、大変な事態になってしまった。パソコンが固まってしまったのだ。急いでメッセージを送り、「パソコンが動かなくなってしまって、課題提出が間に合わないかもしれないこと、今はスマートフォンからひとまずメッセージを送っていること」を伝えた。

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数分後、パソコンの再起動をし、保存された3時間前のデータと向き合うことになった。やりきれない気持ちだったが、どうしようもない。最善を尽くすことだけだ。「遅れることは、質の悪い作品よりも悪である」と教わったので、出来が悪かろうが、提出することを目指そうとした。

「とにかく保存をしなさい」講師の方は言っていた。本当にその通りだと痛感した。今日の作業を返してほしいと切に願った。失った3時間と、そこまで作るための時間が恨めしいが、一度作ったものだ。素材は手元にあるし、作業工程も分かる。おかげで1時間程度で完成した。

知識のあるなしでこんなに違うものかと絶望しつつ、課題を提出した。

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