超レア!国産ごま自給率は0.05%!?
きんぴら、あんぱん、料理の仕上げに使われたり、ふりかけに入っている。ドレッシングや和え物、ラーメンにも使われる食材と言えばなんでしょう?
答えはーーごま。
日常的に使われているごまですが、驚くことにそのほとんどが外国産なのです!
え?と思ったあなた。台所のいりごまを確認しましたね?私もスーパーで買ったものを確認しましたよ。でも、原産国が書いていなかったのです。
仕方がないので、いりごまとごま油の販売元のHPを見てきました。国産とも外国産ともはっきり書いてありません。書いてあったことは「国内で販売されるほとんどは外国産に頼っている」とのこと。
三股町でごまの生産や加工品を手掛ける、しも農園の下石さんのお話では国内での生産は0.1%~0.05%とのこと!よく自給率が低いと言われている小麦の生産が15%、大豆の生産が7%(いずれも平成27年度:農林水産省HPより)なので、それ以上に少ないのです。
つまり「三股では、ごまを生産している」それだけでレアケースなのです。
ごまの生産者が少ない理由は?
毎日のようにお世話になっているごまですが、国内での生産は思うように伸びていないそうです。手作業で行う工程が多く手間がかかりすぎること、機械化を進めるには高額な機会を導入しなければならないことで、なかなか踏み切れないようです。
手作業でのごまの脱穀体験記を読む
豊かな香りの秘密は無農薬
ごまの試食をした時に感じた、みまたんごまの香りの強さ。都内にもレストランを構える有名な方のお話では「なぜ『みまたんごま』はこんなにも香りが強いのか?」と驚かれるほどだそうです。
その理由を研究した結果、「無農薬であること」にたどり着いたのです。
無農薬が香りとどう関係があるのか?農薬を使わないということは、従来は農薬で防いでいる害虫を、植物が自分の力で身を守らなければなりません。ゴマの場合、ゴマの葉が大好きな蛾の幼虫が付くことが多く、「ゴマムシ(注)がいるぞー」と愛称で呼ばれるほど頻繁にみられます。幼虫が葉を食べることで、ゴマが自己防衛のためのホルモンを出し、ゴマの実の香りが高まるそうです。
本来であれば害虫として排除される存在ですが、しも農園ではゴマの品質を高めるために協力してくれる頼もしい存在なのですね!
注:ゴマムシという名前の虫は別に存在しますが、ここではゴマに付く虫をゴマムシと呼んでいます。
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